何のために?

熊野川を世界自然遺産に登録することを目標に掲げ、自然と歴史から学び、自ら考え、実践できる人材の育成とともに、熊野川への関心と理解を深めるための相互学習、啓蒙活動をしていきます。

 

世界遺産には「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」の3つがあり、熊野川は現在、世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されています。熊野川が自然遺産として登録されると、日本で初めての世界複合遺産となります(参考>日本ユネスコ協会連盟・地域別リスト(アジア②))。

 

しかし熊野川の現状は、世界自然遺産登録にはほど遠いものです。

川は人間の体に例えれば血液に相当し、きれいな血液こそが生命の源であり、心身の健康を支えます。血液が濁り、流れが悪くなれば、心身ともにストレスを受けて健康を害するのは必然。現在の熊野川は、様々な要因により、まさに瀕死の重症と言えるでしょう。

 

大海も一滴の雫から――。

 

その道のりがたとえ困難でも、志を胸に、一歩踏み出します。

 

まずは自らの生き方を考え、大事にするところから始めて、自分の生き方に帰結することで、一人一人が、熊野川の当事者になることを目指します。