P-03「川原屋」

1.川原屋の再活用

1950年代まで、熊野川河口には川原屋が300軒あまり立ち並び、交通の要所として大いに栄えた歴史があります。川原屋とは、解体&組み立てが容易にできるよう、釘を使わないで組み立てた約6坪ほどの小屋で、熊野川が増水すると小屋をたたんで安全な高台に避難、水が引いたあとに元の川原に組み立てることができました。

 

この川原屋の仕組みを現代社会に生かし、例えば畑の片隅に立て、菜園付きの住居として活用するなどすれば、遊休農地と木材の活用につなげられ、いろんなアイデアを組み込むことで、生活スタイルの多様性が生まれることも期待できます。